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ラグタイム・ブルース

かつてイースト・コーストのブルースマンたちの間では、ラグタイム・ピアノをギターに置きかえたラグタイム・ギターが盛んでした。ここではそんなラグタイム風ブルースで用いられる典型的な形式の幾つかをみてみましょう。

ブラインド・ウィリー・マクテルの「Come On Around To My House」(1929)では、つぎのようなコード進行が用いられました。



このコード進行は、メンフィス・ミニーの「Ain't No Use Tryin' To Tell On Me」(1933)、ブラインド・ボーイ・フラーの「Log Cabin Blues」(1935)などでも用いられたとても人気の高いものです。

つぎは、ウィリー・ウォーカーの「South Carolina Rag」(1930)で使われているコード進行です。



チャーリー・パットンの「A Spoonful Blues」(1929)で使われている進行によく似ています。この例のように、ラグタイムはその曲のキーのIコードから始まらないことが結構多いです。つぎのコード進行もそうした例です。ウィリアム・ムーアが「Ragtime Millionaire」(1928)で使っているもので、V7コードから始めています。